村山市の甑岳に登る。 - 2017年春
村山市の甑岳全景
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村山市にある甑岳(こしきだけ)に登る

村山市の甑岳:
一応、ここまで車で来ることができる

2年ぶりの甑岳である。
前日の晩に、山形市と仙台市の境界にある面白山に登るか、どちらにしようか悩んだのだが出かけたのが遅くなったので村山市の東にそびえる甑岳に登ることにする。
バラで有名な東沢公園の奥にある幕井登山口に到着したのは10時半ごろ。
久しぶりの一人登山かつ、1,000メートルオーバーの山である。
1,000メートルオーバーといっても標高は1,016メートルなのでオーバーというほどオーバーでないのだが。

登山開始

村山市の甑岳:跳木場。
跳木場。いよいよ、登り始める。
村山市の甑岳:木立が続く
木立が続く
村山市の甑岳:馬立沼まで、およそ30分
馬立沼まで、およそ30分

馬立沼あたりまでは、山菜取りの人たちを数人見かけた。
久しぶりの一人登山のためか、イマイチ、ペースがつかめない。
途中で、おじいさんと一緒になり、しばらくのあいだ二人で話をしながら登る。
聞けば、御年78歳?! だという。
スゴイ!
先月行われた甑岳の山開き登山にも参加し、2日前にも甑岳に登っていて甑岳にはしょっちゅう、月山や近くの山にも度々、登っているそうだ。
日本百名山もほとんど登ったという。
「この歳になると、ツアーに申し込んでも断られてよぉ…。このぐらい(の年齢)になったら、本当にガイドが必要なのに…。」と言っておられた。
これは良し悪しといった話ではないが「ツアーに申し込んでも断られる」というのも主催する側からすれば、わからなくはない…。
ならば、少々、高額にはなるだろうが山好きのお年寄りを対象にした、サービスの手厚いツアーなども企画されていいのではと思う。
それにしても、達者なものである。
こちらは、写真を撮りながらということもあり、おじいさんには先に行っていただいたが、途中、休憩しているところを追い越し山頂広場で、また一緒になった。

村山市の甑岳:頂上が見えてきた。
頂上が見えてきた。
村山市の甑岳:尾根沿いに雪渓が続く。
尾根沿いに雪渓が続く
村山市の甑岳:山頂広場は雪に覆われている
山頂広場は雪に覆われている

頂上到着

山頂広場に到着したのは12時半ぐらい。
山頂付近は、ほとんど雪に覆われている。
休むのにちょうどよい感じの石に腰かけオニギリとお茶で昼食をとっていると、先ほどのおじいさんが到着。
他に人影はない。
連休だし天気が良いので結構、人がいるかなと思ったが山頂には二人以外、人の姿はない。
おじいさんは「一昨日に登ったときより、随分、雪が消えた。二日でこんなに変わるんだなぁ」と自分に言い聞かせるように言っていた。
葉山や月山が、見えるが空気に含む水蒸気が多いせいか霞んでいる。
鳥海山も見えてはいるが霞みの向こうにぼんやり浮かんでいる。
「一昨日、登った時は鳥海山まできれいに見えた」とおじいさんはいう。
頂上へは向かわず、山頂広場で帰ると言い、おじいさんは下山。
山頂広場から頂上までは300メートルぐらい。
ほぼ、平坦な雪渓を歩いていく。

下山しはじめたら河北町の山火事が見えた!

山頂広場から徳内坂を下ったところは村山盆地が一望できる場所だが、ここで風景を眺めていると葉山の南裾の方からモクモクと大きな煙が立っているのが見えた。
「こりゃ、山火事だなぁ」と思いカメラのズームを最大にして確認してみると、かなり燃え広がっている様子。
消防署には既に連絡は入っているはずだろうと思い、ただ、眺めるのみ。
ずっと、眺めるているわけにもいかず先を急ぐ。

タムシバやサクラが見ごろ

タムシバはモクレン科の早春を告げる花。
2年前に登った時は、ポツリポツリと登山道に花びらが落ちていたが、今年は散った花は見かけない。

無事下山

登山口へ到着したのは3時過ぎ。
山菜を採る人のクルマもほとんどなくなっていた。

村山市の甑岳:村山盆地を見下ろす
村山盆地を見下ろす

甑岳へのアクセスマップ

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