日本科学未来館を見学する
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メールで届いていた仕事を済ませ9時半にホテルをチェックアウト。
以前から行きたいと思っていた、日本科学未来館を目指す。
蒲田駅から京浜東北線に乗り、新橋駅でゆりかもめに乗り換える。
日本科学未来館の最寄り駅の「船の科学館」までは、運賃370円(思いのほか高かった)。
レインボーブリッジを越えフジテレビの社屋が左手に過ぎたところで降車。
「船の科学館」駅のすぐそばでは「東京モーターフェス2014」というクルマがらみのイベントが開催されていて入場無料とある。
ちょっと、そそられたが当初の予定通り日本科学未来館を目指す。
駅からは船の科学館を右手にし通りを歩いていくと東京湾岸警察署(いやでも織田裕二の顔が思い浮かぶ)が見えてくる。
その向かい側にある巨大な建物が日本科学未来館だ。

日本科学未来館の外観:日本科学未来館を見学する

日本科学未来館の外観

エントランス:日本科学未来館を見学する

エントランス

入り口前のチケット売り場で、一般の大人の入館料620円を支払う。
中の施設のドームシアターを鑑賞する場合は300円プラスになるらしい。
今回はあまり時間がないのでドームシアターはパス。
午前中の為かチケット売り場には数人の家族連れやアベックがいるだけで、スムーズにチケットを購入。
中に入ると巨大な吹き抜けがあり閑散としている。
コインロッカーに荷物を預けてようとしていると、「UNI-CUB (ユニカブ)」と言われる一人乗りの電動イスのようなマシンに乗った人たちが列になって目の前を通り過ぎて行った。
どうやら、こうした近未来的なマシンにも乗れるらしい。

アンドロイド

常設の展示室は3階と5階。
エスカレーターに乗って3階まで行き、展示室に入ると目に飛び込んできたのはアンドロイドの展示。
若い女性に似せた、マネキンのようなアンドロイドがソファーに座り、ぎこちない動きを見せながら見学者と会話をしていた。
人間に似てはいるけど、かなり動きがぎこちない。
似ているだけに、どうも不気味な感じというか違和感を感じる。
実はこのことを、業界用語では「不気味の谷」という。
ロボットの外見や動きが人間と全く異なる、スターウォーズのR2D2のようなカタチならば、人間はさほど違和感を覚えず受け入れられることができるが、カタチや動きがより人間に近づくにつれ、ある時点で「気味が悪い」とか「違和感を感じる」といった否定的な感情をもつようになる。
このことを「不気味の谷」というのだが、この状態から、ロボットをさらに人間に近づけると今度は、また、さほど違和感を覚えず受け入れることができるようになるのだという。
なんていうことを、思いながら「気持ちわるー」と思って眺めていると、「これからアシモの実演が始まります」のアナウンス。
蛇足だが、夕方、東京駅八重洲口の丸善という本屋を出たときにすれ違った、中年女性らしき人物がどう見てもオジサンが女装した風にしか見えなかったのだが、これもまた「不気味の谷」と言えるのではないかとふと思った。

ASIMO(アシモ)

格納庫から登場:ASIMO(アシモ):日本科学未来館を見学する

格納庫から登場

かなり機敏に動く:ASIMO(アシモ):日本科学未来館を見学する

かなり機敏に動く

それほど見学者はいなかった:ASIMO(アシモ):日本科学未来館を見学する

それほど見学者はいなかった

アナウンスから、実演が行われるまで10分ほど待たされた。
本当なら子どもたちがまわりに集まって、かなり盛況なのだろうが入館者が少ない時間だったせいか、余裕で見ることができた。
アシモはCMでもおなじみのホンダが技術の粋を集めてつくった世界初の本格的な二足歩行を行った人型ロボットだ。
格納庫から一人? で出てきて、さまざまな動きを見せてくれた。
外見は小学2年か3年生ぐらいの体格で、かなりスマートな印象。
想像していたより、かなり小さい。
腰を落として歩く姿は、人間に比べたらぎこちないが、それでも思いのほか敏捷に動くことができる。
片足ケンケンなどを見せてくれたときは、周りから「オーッ」というどよめきが上がった。
実演は10分ほどで終了。
最後は観客に挨拶をして、一人? で格納庫に戻っていった。

その他の3階の展示

インターネットを視覚化:日本科学未来館を見学する

インターネットを視覚化

ジオ・コスモス:本科学未来館を見学する

ジオ・コスモス

ジオ・コスモス:日本科学未来館を見学する

日本科学未来館のシンボル

3階の展示はテクノロジーについてのものが多い。
先ほどの、ロボットやアンドロイドの展示のほかに、インターネットやモノづくりなどの展示。
ネットワーク(インターネット)を視覚化したものは、かなり大げさな仕掛けが作られていて白と黒の球を1と0のビットに見立てて文字が送信される仕組みを単純化して見せていた。
他にも、量子コンピュータのことや2050年の未来都市のジオラマなんかの展示がある。
また、一階からぶち抜きの大きな吹き抜けの空間に展示してあるのが、当施設のシンボルにもなっているジオ・コスモスという巨大地球儀。
有機ELパネルを使った、この巨大地球儀は雲の流れを映したり、未来の海水温度をシミュレーションした映像など様々なプログラムを表示させることができる。
ジオ・コスモスを中心とした吹き抜けの周りにはスロープが造られ3階のフロアから5階の展示室まで歩いていくことができる。

国際宇宙ステーション(ISS)

国際宇宙ステーション(ISS):日本科学未来館を見学する

国際宇宙ステーション(ISS)

個室(椅子って必要なの?):国際宇宙ステーション(ISS):日本科学未来館を見学する

個室(椅子って必要なの?)

トイレ:国際宇宙ステーション(ISS):日本科学未来館を見学する

トイレ

ジオ・コスモスのある、吹き抜けの周りにぐるりとつくられた3階から5階の展示室へ続くスロープを昇っていくと、すぐのところにあるのが国際宇宙ステーション(ISS)の居住棟。
大きさはマイクロバスぐらいだろうか。
中は、細長い部屋とも通路ともつかない6~7帖?ぐらいのスペースがあり天井や両脇の壁には様々なスイッチの付いたパネルがある。
不思議だったのは個室にイスがあったこと。
無重力なのにイスがいるのか? と思ったけど、無駄なものなどつくられるはずもないので、きっといるのだろう。
他にトイレなども展示されていたが、用を足すだけでもストレスになりそうだ。

LE-7Aロケットエンジン

H-IIAに搭載されているエンジン:LE-7Aロケットエンジン:日本科学未来館を見学する

H-IIAに搭載されているエンジン

パイプの組み立てが美しい:LE-7Aロケットエンジン:日本科学未来館を見学する

パイプの組み立てが美しい

5階のフロア中央付近で目立っていたのはLE-7Aロケットエンジンの実物。
あの種子島宇宙センターから打ち上げられる「H-IIA」ロケットのメインエンジンだ。
宇宙に飛び立つまで、このエンジンが約6分半、燃焼し続ける。
H-IIAが全長53メートル、直径4メートル、総重量は280トンを越えるということをイメージすると、かなりコンパクトで華奢な感じがする。
じぃーっとエンジンを観ていると、スタッフの若いお姉さんが近寄ってきて説明してくれた。
「このエンジンになってから、まだ、打ち上げに失敗したことがないんですよ」
「はぁー…」と自分。
「プロの人が見ると、パイプの組み付けや構造が美しいらしいです」
「へぇー…」
「つい先日は、気象衛星のひまわりを打ち上げました」
「ほぉー…」
というような説明をしてくれた。

しんかい6500

しんかい6500:日本科学未来館を見学する

しんかい6500

ロケットエンジンの奥で目を引いたのが、有人潜水調査船の「しんかい6500」の実物大模型。
これもマイクロバスと同じぐらいの大きさ。
側面のタラップを上るとコクピットの側面にある大きな開口部から中に出入りができる。
自分が、この潜水艦の近くに寄ると家族連れが一組、お父さんとお母さんが外で待ちコクピットに入った子どもの写真を撮っていた。
彼らがいなくなると、周りには誰もいない。
チャンス!
開口部には「靴を脱いでお入りください」の案内。
靴を脱ぎ、中に入ってのぞき窓を覗いてみる。
畳2帖もないぐらいのスペースの床にはマットが敷いてある。
このスペースに大人3人が座って? 深海6500メートルまで潜るというのは少々、心許ないという気がしない訳でもない。
まぁ、自分が乗ることは99.9パーセントないだろうから、別に心配することもないのだが…。
なんてことを思っていると、金髪の白人の4、5歳のかわいい女の子が外から覗いていてる。
そそくさと、コクピットを抜けだし、女の子と交代。
後ろには金髪の太った白人のお父さんが「靴を脱がなきゃ、駄目だよ」というようなこと英語で話している。

中央にある覗き窓は厚さ138ミリ:しんかい6500:日本科学未来館を見学する

中央にある覗き窓は厚さ138ミリ

ここに3人が乗船:しんかい6500:日本科学未来館を見学する

ここに3人が乗船

最新型はスクリューが2つある:しんかい6500:日本科学未来館を見学する

最新型はスクリューが2つある

その他の5階の展示

そのほか、5階の展示は医療やDNAなど人体に関わるようなもの、ニュートリノを観測したスーパーカミオカンデに関するもの、すばる望遠鏡に関するものなどが展示されているが、いずれにしてもちゃんと見ようとしたら半日では足らない。

海外の人たちの姿もずいぶん見受けられたが、日本の科学技術の一面を知るには非常に面白い施設だと思う。
上野の国立科学博物館もそうだが、一度、二日ぐらいかけて隅から隅までじっくりとみてみたいものだ。

それにしても、これだけのものを建設するのに、いったい、どれぐらいの税金がかかっているのだろう?
スタッフの姿もずいぶん多いと感じたが、維持管理にも莫大なコストが掛かっているのは間違いない。
こうした施設があること自体、否定はしないが、結局、こうしたサービスを享受することができるのは都会に住む人たちだけなんだなぁ…。
人の多いところに、こうした施設が造られるのは理屈ではよくわかるのだが地方に住む人間にしてみると「田舎にも、こういうのがあればなぁ」と妬ましく思う。
ましてや、お台場に、こうした施設が造られるというのは東京の一極集中といった問題を象徴する感じすらうける。
例えば地方にこうした巨大で集客力のあるしっかりした施設(言ってみれば、教育のためのアミューズメントパークだ)が、作られれば地方はもっと面白くなるし、経済もまわると思うのだが…。
田舎にあるこの手の施設は、どうも中途半端でいけない…。

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