蔵王の瀧山(りゅうざん)を登る -乳母神コース-
蔵王連峰「瀧山(りゅうざん)」
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西蔵王の三百坊から瀧山(りゅうざん)に登ってきた。
二、三日前は、この週末、天気がよかったら山に行こうかなと思っていた。
とは言え、昨晩はお客様と呑むことになり、代行車の運転手さんが運転するクルマの助手席で「明日は、乳母神コースで瀧山かな」と漫然と思いつつ家路につく。

案の定、目が覚めたのは8時近く。
10時過ぎに家を出て西蔵王高原の三百坊を目指す。
今回も途中のコンビニで昼食を調達。
登山口のある三百坊から11時ぐらいに頂上めざし出発。
今回は、時間も遅いので練習のつもりで軽く乳母神コースで頂上を目指すことにする。
放牧場の中を歩いていくと近いのだが、少しは森の雰囲気を味わおうと瀧山麓の登山道を選択。
コースも大体わかっているので迷うことなくどんどん歩いていく。
1時間ほど歩くと放牧場の東端に到着。
時間は12時ぐらい。

標高800メートルほどの乳母神コース入り口からは、頂上まで平坦な個所はほとんどなく急な登りが続く。
自宅へ帰ってGPSで確認したら頂上まで2000メートルで標高560メートルを稼いでいる。
前滝コースがきついのは知っているが、このコースも危険な場所こそほとんどないが、結構な体力を必要とする。
当初は軽く乳母神コースかなと思ったが、決して軽くはない。
途中、鉄の足場が設置している個所が一か所、道の土がえぐられてトラロープの設置してあるところが数か所あるが、さほど危険という感じはない。
登山道は広く、よく整備されているが湿り気を帯びた粘土質の道はかなりスリッピー。

乳母神コース入り口から40分ほど登ると姥神さまが鎮座する場所に到着。
山形市内がきれいに見える。
姥神様から30分ほど行くと大滝コースとの分岐。
大滝コースは現在は通行不可となっていて入り口はトラロープで閉鎖されている。
ここで簡単に昼食をとることにする。
このルートも平坦な個所がほとんどなく、途中で休憩をとれるような場所はあまりない。
その後、5、6人の登山者とすれ違う。
前滝コースを登ったという六十代と思わしきオジサンからは「結構、きついね」と声をかけられ「明日は、きっと両腕が筋肉痛ですよ」と返す。

昼食をとってから30分ほどで頂上に到着。
頂上には誰もいない。
飾り気のない瀧山神社奥の院がひっそりと建っている。
自宅に戻ってから調べてみると奥の院は平成23年6月に改築され、中には薬師如来が安置されているそうだ。

神社なのに、なぜに薬師如来なんだろう? という疑問は残るが瀧山のふもとにある中桜田には平安時代から中世にかけて隆盛を誇った瀧山信仰を伝えるお寺や神社が散在していたらしい。
お堂の横に回ってみると、表紙に中桜田町内会と書いたノートが木のケースに収まっている。
見つけたときは「なんで、中桜田町内会なんだろう」と思ったが、前出の資料を読んで納得。
鍵がついてたので「開けちゃいけない」と思ったが自宅に帰って写真を確認するとガラスの扉は開けられるようになっている。
次回、登った時には何が書いてあるのか見てみよう。

お堂の奥へ行くと斎藤茂吉の歌碑が青空を背景に建っている。
歌碑には「山の峰かたみに低くなりゆきて 笹谷峠は其處にあるはやか」とある。
ウロウロと写真を撮ったり、靴ひもを締めなおしたりして、さて、帰ろうかとザックを担ぐと一人の青年が「イヤー、きつかった」とお堂の裏から汗だくで登場。
やはり前滝コースを登ってきたとの旨。
下ろうとしているところだったので挨拶だけして山を下り始める。

登りが急な分、帰りはあっという間にふもとまで到着。
ただ、湿った道はかなり滑るので足を置く場所に十分な注意が必要。
2回ほど尻餅をついた。
次回は憂鬱だけど、前滝コースで登ろうかなと思う。

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