映画『ブレードランナー2049』を観る。
映画『ブレードランナー2049』
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知人よりムービーオンという映画館の無料券をいただいたが、使用期限が11月末日。
で、今日がその期限。
そんな訳もあって、仕事を終えた後、のんびりと『ブレードランナー2049』を山形市嶋にあるムービーオンに観に行く。
本作はカルト映画といわれる、あの『ブレードランナー』の続編である。
ストーリーも、前作をそのまま引き継ぐような内容である。

平日の20時15分開演ということもあってか、観客は自分を含め5人ぐらい。
この作品自体、観客の動員がイマイチのようだが、その理由がなんとなくわかるような映画だった。
いかんせんキャッチーなところがなかった。
しかし、退屈ではなかったし見ごたえはあった。

主演はライアン・ゴズリング。
最近、やたら見るようになった俳優ですね。
助演なら普通によい俳優としてみれるのだが、主演というには、どうも線の細さが気になる。
『ブレードランナー』で主演したハリソン・フォードも前作と同じリック・デッカード役で出演している。
監督はカナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ。
前作を監督したリドリー・スコットは製作総指揮としてかかわっている。

1982年に公開された(30年も前になるのか!)『ブレードランナー』はオリジナリティにあふれていて映像も音楽もSF映画の記念碑的な作品だった。
ダークで退廃的な街で「わかもと」といった日本企業の巨大な広告塔が街を照らし、主人公は雑踏の中の屋台でうどんをすすっている。
当時は日本もバブルに突入しようという勢いのある時代で、未来はこうなるのじゃないだろうかとリアルに思わせるようなところがあった。
内容も単純明快といったものではなく、一部の観客からは登場したモノは記号として捉えられ、それが何を意味するかが論ぜられた。
監督のリドリー・スコットは意図的に難解にしようとしたのではなく、結果的に難解になってしまったというところだと思う。

しかし、本作においては、意図して難解にしようといった印象を受けた。
このあたり、冗長な感じをうけたし、なんとなくイヤらしい。
カルト映画の続編を作るというのは、やっぱり難しいのだね。

音楽は前作風ではあったが、前作には全然かなわないという感じ。
どうせなら前作で使われたヴァンゲリスの「エンド・タイトルズ」や「愛のテーマ」は、どこかのシーンでそのまま使ってほしかった。

映画が終わったのは23時5分。
上映時間は2時間43分。
90分ぐらいの映画が多い、昨今にしては、えらく長い!
ちなみにエンドロールも、やたら長く感じたが気のせいだろうか?

ところで、久しぶりに映画館に行って気づいたことがある。
音響は当然、迫力がある。
しかし、なんか違うという印象を持った。
例えば「人を殴ってそんなに大きな音はでないだろう」といったことなのだが、どうも自然な感じがしない。
なんとなく、漫画の「グワッ」とか「ドゴーン」や「ズゴーン」といったオノマトペの過剰に装飾された表現に影響されているのではないだろうか?
音をデフォルメしすぎているというか、過剰に刺激的だったりしてビックリはするのだが心地悪い。
とはいえ、映画はやっぱり映画館で観るのがイイ。

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