
夕方から桜を見に山形市の霞城公園(かじょうこうえん)へ行ってみた。
穏やかに晴れた春の一日。
今年の桜は例年より一週間ほど早い。
2、3日前に友人に聞いたところによると「霞城公園はもう、散り始めているよ」との旨。
熊本では地震で大きな被害がでているが、それでも年1回のことだからと思い出かけてみる。
山形駅から、霞城公園の南追手門にきてみると桜は咲いているがスカスカな感じ。
「こりゃあ、だめかな」と落胆しながらお堀端を西へ向かって歩いていく。
「意外と公園の西側の桜並木がきれいなんだよな」と思いながらお堀の西へ向かう。
桜は満開だった。
水面に散っている花びらもほとんどない。
水を満たしたお堀では十数羽のカモが退屈そうに沐浴している。
ジョギングや散歩をしている人はいるが桜の見物人はほとんどいない。
そのまま、公園の北側から東側に向かう。
奥羽線にかかる小さな陸橋を降りたお堀の傍には、カメラマンが二人ほど本格的といったオーラを漂わせ三脚にカメラを据えてスタンバイしている。
どうやら、このあたりが霞城公園で桜を撮るベストポイントらしい。
自分は三脚も持参しなかったしそれなりの機材なので、本格的カメラマン達に気後れしてその場所からの撮影はパスしてしまった。
そこから、公園の東側の大手門へ向かう。
こちらは公園の西側と、うってかわって見物人で随分と混雑している。
山形美術館の前には屋台も出ている。
桜をみると、だいぶ散っている様子。
お堀の水面にもたくさんの花びらが模様を作っている。
陽が落ちると大手門北側のお堀に奥のほうからステージを乗せた双胴の船が現れた。
よく見ると法被を着た数人のオジサンを従えてフルートを抱えた白いブラウスの女性が2名立っている。
すると前触れもなくフルートの演奏が始まった。
春の小川やエルガーの愛の挨拶、花笠音頭など数曲を演奏。
曲目はかなりベタだが、こういう時はこういうものがよいのだろう。
珍しいものを拝見させていただきました。
桜もだいぶ散っている様子だったので演奏の途中だったが、公園の中には入らず大手門で写真だけ撮って退散する。
今年の桜は例年より早いせいかもしれないが、数年前のほうが多くの花をつけていたような気もする。
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