京都市美術館をそそくさと後にして向かったのは道路を挟んで対面にある京都国立近代美術館。
歩いて30秒だ。
ここも、さしたリサーチもなく入ってみる。
企画展でやっていたのは『すべての僕が沸騰する―村山知義の宇宙―』。
「さて、観ようか観まいか」と悩んでいると、いつの間にか昼時だと気づく。
暑い中、外に出て何か食べるのもおっくうだなと思い美術館の中にある『Cafe de 505』というカフェで簡単に済ませることにする。
天気もよかったので琵琶湖疏水に面したオープンカフェの席にする。
注文したのは湯葉カレー。
何のことはないカレーの上に生湯葉がのっただけのシンプルなものだ。
上にのった湯葉はともかくカレーが美味しい。
スパイスが効いていて香りが立っている。
辛さもちょうどよい。
木陰を通る川面からの風が心地よい。
一緒に頼んだアイスコーヒーを飲みながら、まったりと、この後どうしようかと考える。
結局、この美術館ではコレクションの常設展だけ観ることにする。
1階の細長いロビーの奥にはリチャード・ロングの壁画が飾られている。
常設展は抽象から具象、洋画から日本画、工芸と様々なジャンルの近代のコレクションが展示されていてリラックスした気分で楽しむことができた。
著名な作家の作品も多く「結構、イイモノ持ってんじゃない…」という感じ。
上から目線で、スミマセン…。
4階の窓からは平安神宮の朱に塗られた大きな鳥居を見下ろすことができる。
その奥には京都市立美術館が見える。