国立新美術館で「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」を観たその足で六本木ミッドタウンの中にあるサントリー美術館へと向かいました。
ここで開催されている「巨匠ピカソ 魂のポートレート」展を観るためです。
主催は国立新美術館で開催しているピカソ展と同じ朝日新聞社。
そのためか、国立新美術館で開催しているピカソ展の半券を提示すると200円の割引になります。
国立新美術館から歩いて5分ほどでしょうか。
六本木ミッドタウンの中に入ってエスカレーターで3階まで行きます。
すると周りのインテリアショップなどと同じ並びでサントリー美術館の入り口があります。
ここの3・4階の一部が展示会場という小さな美術館です。
新美術館に比べたら、それほど混んでいる感じでもありません。
チケットを購入し係員に案内されてエレベーターで4階に上り会場内に入ります。
冒頭に展示されていたのが美術館の入り口にもディスプレイされた、この展示会の目玉の自画像です。
この作品は20歳の自分を描いたもので、ピカソの青の時代を象徴するものです。
どんよりとした目。
頭髪とオーバーコートは厚く絵の具で塗りつぶすように描かれている。
親友の自殺にショックを受けたことをきっかけに彼の作風は青を基調とした暗いものになり「青の時代」といわれる時期が始まったのです。
中に新古典主義時代の「海辺を走る二人の女」という肉感のある乙女が二人で手をつなぎ海辺を走るという小さな作品がありましたがピカソには珍しく爽やかな絵で目に焼き付いています。
ほかにも息子を描いた「ピエロに扮するパウロ」や「槍を持つミノタウロス」などが印象的でした。