15時半過ぎぐらいから一人で山形美術館へ出かけ『山美のフランス絵画すべて見せます ― 吉野石膏コレクション・服部コレクション』展を観る。
久しぶりの山形美術館。
ミレー、セザンヌ、マネ、モネ、ルノアール、ドガ、ブラック、シャガール、etcといった、美術界のスーパースターたちのほか、近代のフランス洋画家の作品が展示されている。
多くは、吉野石膏というタイガーボードでおなじみの建材メーカから寄託された作品だ。
こうしたスターたちの作品は、今では価格が高騰して、まとめてコレクションするというのは不可能だろう。
惜しむらくは大作があまりないといったところだろうか…。
ほとんどの作品は常設展で観たことがあるのだが、はじめて観る作品もあった。
現在のフランスの美術界のポジションって、東京やニューヨークといったほかの都市と比べて、どういったところなんだろうと、ふと思う。
戦前なら「洋画をやるならパリに留学しないといかんな…」という雰囲気が明確にあったようにおもうが、そんな話はずいぶん前から聞いたことがない。
印象派やピカソやモディリアーニといったエコール・ド・パリの画家たちが、活躍していた頃とは美術界における「パリ」といった都市のポジションも変わってきているように思える。
ポンピドゥー・センターといった、現代美術振興の施設はあるが「芸術の都」といった枕詞も過去のものになりつつあるのではないだろうか。
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