東京都美術館で『都美セレクション 新鋭美術家 2015』展を観る
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東京都美術館で行われている新印象派展を見終わって、出口に向かったところで目に付いたのが、同じ館内で開催されている「都美セレクション 新鋭美術家 2015」展の案内。
新印象派展のチケットがあれば無料で見れるらしい。
せっかくなので、どんなものなのか覗いてみる。

瀬島匠「RUNNER 2015」。写真だと大きさがわからない。:東京都美術館で『都美セレクション 新鋭美術家 2015』展を観る

瀬島匠「RUNNER 2015」。写真だと大きさがわからない。

なぜ「RUNNER」なのか、わからないが迫力がある:東京都美術館で『都美セレクション 新鋭美術家 2015』展を観る

なぜ「RUNNER」なのか、わからないが迫力がある

エスカレーターを降りると、すぐに目に飛び込んできたのが瀬島匠という作家の「RUNNER 2015」という壁面を覆った巨大な作品。
「ででで、でかい…」
荒々しい海の中にそそり立つ島ともつかぬ巨大な無機質の物体? 近づいてみると、波のところなどは大きく盛り上がりレリーフのごとき様相。
絵自体も迫力があるが、やはりその大きさの迫力に圧倒される。
作家のプロフィールを見ると、東北芸術工科大学の准教授とある。
「おやおや、芸工大の先生なんだ…」と。

はて、どんな展覧会なのだろうと、フライヤーを読むと「本展は、公募団体展に出品する新鋭作家5名に注目し、連立個展の形式で紹介する展覧会です。出品作家は、2014年5月に開催した『公募団体ベストセレクション美術2014』展より審査を経て選抜されました。」とある。
5人の作家の作品が展示されているらしい。

瀬島匠の隣には田丸稔という作家の馬と人物をモチーフにした彫刻。
躍動感のある馬や若者の体のパーツが岩から削り出したようにも見える。
一見、大理石のように見えるが、作品の説明にはFRPと書いてある。
最近はこういうかんじなんですね。

髙島圭史「きいろいひと」:東京都美術館で『都美セレクション 新鋭美術家 2015』展を観る

髙島圭史「きいろいひと」

髙島圭史「ねがいぼし」:東京都美術館で『都美セレクション 新鋭美術家 2015』展を観る

髙島圭史「ねがいぼし」

その奥には髙島圭史という作家の日本画。
かなり正統派の日本画で岩絵具の色合いが印象的。
あれ、もう終わりなのかなと思ったら反対側にも展示があった。
その時、ふと目に入ったのがカメラOKのピクトグラム。
えっ、撮影OKなの? と思い、念のため受付のオネエさんに尋ねてみたら、やはり撮影OKの返事。
つい、戻ってパチパチとシャッターを押してしまう。

目に飛び込んできた3人の女の子:東京都美術館で『都美セレクション 新鋭美術家 2015』展を観る

目に飛び込んできた3人の女の子

等高線のよう。高松和樹「人形ニダッテ救エル事モ有ル」の一部:東京都美術館で『都美セレクション 新鋭美術家 2015』展を観る

等高線のよう。高松和樹「人形ニダッテ救エル事モ有ル」の一部

薄暗い反対側へいくと目に飛び込んできたのが、パフュームみたいな三人のえらく透明感のある純白の女の子のフォルム。
高松和樹という作家の作品だがプロフィールには東北芸術工科大学卒業とある。
「おやおや、芸工大の卒業生なんだ…」と。
そのモチーフや表現方法から政府の標榜するクールジャパンを体現するような作品だなぁとの印象。
なんか、そそられる。
「どこかで、みたことあるなぁ」と思って、後日、調べてみたら案の定、小説の装丁を何冊か手がけていた。

山田彩加「生命の変容と融合 ─ 0への回帰 ─」:東京都美術館で『都美セレクション 新鋭美術家 2015』展を観る

山田彩加「生命の変容と融合 ─ 0への回帰 ─」

恐ろしいぐらい細密なリトグラフ:東京都美術館で『都美セレクション 新鋭美術家 2015』展を観る

恐ろしいぐらい細密なリトグラフ

最後は、山田彩加という女性作家のリトグラフ。
精緻で細密。
シュールでファンタジック。
もう、かないませんという感じ。

都美セレクションというだけあって、どれも強い印象を残す作品ばかりだった。
やはり、今の作家は面白い。
それにしても自分の地元、山形にゆかりの作家が複数取り上げられていたのには驚いた。

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