山形美術館で『若き画家たちのきらめき 信濃デッサン館名作展』と『吉野石膏コレクションのすべて』を観る。
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雪がずんずん降ってる:山形美術館で『若き画家たちのきらめき 信濃デッサン館名作展』と『吉野石膏コレクションのすべて』を観る。

雪がずんずん降ってる

山形美術館で『若き画家たちのきらめき 信濃デッサン館名作展』と『吉野石膏コレクションのすべて』を観る。
ランチを一緒にした友人と別れ、雪が激しく降るなかクルマを運転し美術館に着いたのは14時ぐらい。
こんな天気なら、観る人もなくゆっくり観ることができるかなと思い駐車場に向かうと、思いのほか沢山の車が駐車してあり、ほぼ、満車に近い状態。

雪で覆われた空いているスペースを見つけ30センチほども積もった新雪のなかにクルマを突っ込む。(四駆でよかった…)
靴に雪が入らないように気を付けながら美術館の入り口に向かうと、入り口の左右には「信濃デッサン館名作展」と「吉野石膏コレクションのすべて」の二つの看板が立てかけてある。
料金は両方の企画で800円とあり、かなりお得。
チケットを購入し、1階の信濃デッサン館の展示室に向かうと観客は一人もいない。
一人もいないとは、いったい、どういうこと…? 
どうやら、1時30分から信濃デッサン館館主の窪島誠一郎氏と山形美術館館長の加藤千明氏による対談のイベントがあり、観客はそちらに参加している様子。
イベントも気になったが、途中から話を聞くのも癪だし、一人しかいない展示室というのも悪くないので、のんびりと絵を観ることにする。

信濃デッサン館名作:山形美術館で『若き画家たちのきらめき 信濃デッサン館名作展』と『吉野石膏コレクションのすべて』を観る。

信濃デッサン館名作

信濃デッサン館の名前はBS日テレの番組『ぶらぶら美術館』で初めて知った。
館長の窪島誠一郎氏が、村山槐多、関根正二、野田英夫、戸張孤雁、靉光、松本俊介ら夭折の画家たちの作品を収集展示している美術館として知られているという。
「夭折」という言葉には甘美だけど、なにやら近づいてはならない禁断の果実のような響きがある。
同時に、この言葉には本来の作品の力を何割か増幅させるチカラもあるようだ。
27歳までは「夭折」という言葉に憧れに似たような気持ちもあったが、今となっては、どうあがいてもかないませんなぁ…。

知っている画家は村山槐多ぐらい。
槐多の絵が好きかといわれると、そうでもない。
しかし、彼の絵は決して上手くはないが力強い線がとても印象的で、いつまでも心に余韻を残す。
デッサン館というだけあって、ペンや鉛筆で描いたデッサンの小品が多く、若くして亡くなったアーティストの瑞々しさを時代を経ても感じられる。
ある意味、名もなく年老いて埋もれていった多くの無名の芸術家に比べれば、夭折であったかもしれないが瑞々しい記憶を残しながら後世まで作品が引き継がれていくというのは画家としては幸せなことかもしれない。

吉野石膏コレクション:山形美術館で『若き画家たちのきらめき 信濃デッサン館名作展』と『吉野石膏コレクションのすべて』を観る。

吉野石膏コレクション

2階では『吉野石膏コレクションのすべて』の展示が行われている。
吉野石膏は、あのタイガーボードの建材メーカーである。
山形美術館へは、何度も訪れているが初めて見る作品もいくつかあった。
バルビゾン派、印象派、フォーブ、キューブ、エコール・ド・パリなどフランス近代絵画のスーパースターの絵画が数多く展示されていた。
ミレー、モネ、マネ、ルノアール、ゴッホ、ピカソ、シャガール……と、日本人好みの作品が多く、もし、この規模で常設展示できれば東日本で有数の美術館になるのは間違いない。
こうした作品が全てではないにしろ常設で観られるのだから、本来、もう少し注目されてしかるべき美術館だと思う。

ちなみに企画展のタイトルは『吉野石膏コレクションのすべて』とあるが、吉野石膏コレクションには洋画だけではなく日本画のコレクションもある。
天童市美術館には吉野石膏コレクションの日本画が寄託されている。
こちらも日本画壇のスター級の画家の作品が数多く、どうせなら『吉野石膏コレクションのすべて』というタイトル通り日本画も展示してほしかった。
帰りにミュージアムグッズ売り場で小布施にある竹風堂の栗羊羹を一本、お土産に購入。

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