狂言「末広がり」を真下慶治記念美術館で観ました
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酒田市で松山能を伝える松諷社の方々:狂言「末広がり」を真下慶治記念美術館で観ました

酒田市で松山能を伝える松諷社の方々

村山市にある真下慶治記念美術館で狂言「末広がり」を観ました。
狂言は中学生のときに演劇教室(だったかなぁ?)で「附子(ブス)」という演目を観たことがあります。
附子は狂言の中でも、もっとも初心者向きのわかりやすい演目で、一休とんち話にもなっていたと思います。
話はお寺の和尚が外出するときに、小僧達に向かって隠している水飴を「これは附子という猛毒だから舐めてはいかん」と申し付けるのだが、水飴だと知っている小僧はあらかた舐めってしまい、和尚が帰るまでに、何とかしないととその言い訳を考える。

小僧は和尚の大切にしている茶碗をわざと割って、帰ってきた和尚に「茶碗を割ったお詫びに死のうと思って附子を舐めたが、なかなか死ねません」と泣きながら申し開きをするというようなとんち話でした。
中学生ではあったがストーリーがわかりやすく、独特の言い回しやセリフが新鮮でかつ、大げさな動きも楽しくて退屈せずに観た記憶があります。
それ以来、能も狂言も観たことがありません。

ほぼ満員:狂言「末広がり」を真下慶治記念美術館で観ました

ほぼ満員

今回、村山市にある真下慶治記念美術館で観た狂言の演目は「末広がり」。
なんでもお正月や初めての会場の初演で演じられることの多い、めでたい演目であるとのこと。
開演は10時半。
休日の午前中にもかかわらず会場は満員です。
演じるのは酒田市(旧松山町)で松山能を伝える松諷社のみなさん。
きっと、初心者が見ても楽しめるような演目になったのだと思いますが、実際、台詞や言い回しも思った以上に現代風で判りやすく普通に楽しむことができました。
実際、言葉遣いや言い回しは、この演題ができた時代と変わってないのでしょうか?
まさか、そんなことはないでしょうね・・・。

歴史のある衣装:狂言「末広がり」を真下慶治記念美術館で観ました

歴史のある衣装

ストーリーは大名から都に行って「末広(扇子)」を買って来いと命じられた太郎冠者が「末広」が、何のことかわからないまま都に出たところ、すっぱ(詐欺師のこと)に、だまされ傘を買ってしまう。
傘を買って大名のところに戻った太郎冠者は、当然、大名に叱られてしまうが、主人の機嫌が悪くなったら謡うがよいとすっぱに教えられた謡を太郎冠者が謡って舞ったところ大名の機嫌がよくなるというものである。

物語はものすごくシンプルだが、飽きることなく楽しめました。
客席からの笑い声もずいぶんあったように思います。
当初は最上川を見渡すことのできるテラスで上演する予定だったようですが小雨がパラついていて、屋内のホールに変更になってしまったことは残念でした。

機会があれば能も、ちゃんと観てみたい気もします。
とは言いながら、観たら観たで退屈しそうな気もするし・・・。
狂言を観た後は、美術館の「大淀いもこ祭り」で今シーズン初めての芋煮を美味しく頂きました。
出演:[松諷社] 太郎冠者/齋藤康平、大名/菊池正弘、すっぱ/柿崎則子

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