山形県立博物館と山形美術館で『山形の宝もの展』を観ました。
これは山形県内の博物館や美術館が所蔵している「宝もの」?を一堂に集め、まとめて観る機会を設けましょうという企画らしい。
会場は霞城公園にある山形県立博物館と山形美術館。
当日は午前中から足を運んだのだが、明日で山形市内での展示も終わりということもあるせいか普段は閑散としている県立博物館でさえ結構な観客で賑わっていた。
ちょっと恥ずかしい県立博物館
それにしても県立博物館の老朽化は目にあまるものがある。
一部の展示室は、改修して最近の展示物のディスプレイ方法になってはいるが、それ以外は自分が小学生のときに見学したときからほとんど変わっていない。
旅行に行ったりすると、その土地の美術館や博物館はよく観て回るが、他県の観光客には、ちょっと恥ずかしいぐらい展示の仕方が古びているし展示物自体も経年劣化で色が抜けたり、セピア色になっているようなものが少なくない。
観光客を呼び込もうというなら、博物館や美術館は基本中の基本だと思うのだが…。
ついでにいうなら、山形には県立美術館もないし…。
勘違いしている人も多いが、山形美術館はあくまでも公益財団法人であって県立ではありません。
経営には設立の経緯もあり、山形新聞社の企業グループが大きく関わっているし…。
閑話休題。
地味なお宝
それはそれとして「洛中洛外図屏風の上杉本なんかも見れるのかな」などと思いながら向かったのですが出展してある展示物は、少々、地味な印象。
考えてみれば、この展示会に展示品を貸している県内の美術館や博物館も各々営業しているわけで、そこの目玉を貸してしまってはそこの施設の集客や評判にも影響があるわけです。
という理由により、今回の展示物は各々の施設の三番目や四番目の「宝もの」が多かったのではなかろうかと推察するわけです。
それでも入場料は無料だったし、まぁ、悪くはなかったかな。
この展覧会は今後、庄内と置賜を巡回するらしい。