エビの尻尾
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午前5時起床。
6時に、Iさん宅に迎えに伺う。
先日、約束したカケスガ峯に登るためである。
という訳で、今回も近所に住むIさんの案内での山登りとなった。
カケスガ峯は旧道の笹谷峠の頂上から南に登った最初の峰である。
標高は1300メートルを超えたぐらい。
その奥には雁戸山があり、仙台や山形に住む登山者にとっては庭みたいなところだという。

関沢の駐車場には6時45分ごろ到着。
先着の車は2台。
準備をしているともう1台がやってきて、やはり登り始める準備を行っている。
10分ほどで準備を終え出発する。
笹谷峠の旧道はかなり上のほうまで除雪されている様子。
Iさんがいないと道に迷いそうだ。
所々、アスファルトの見える旧道を横切ったり登ったりしていく。

斎藤茂吉が「ふた國の 生きのたづきの あひかよふ この峠路を 愛しむわれは」と詠んだ歌碑がある笹谷峠の駐車場に到着したのは7時45分。
付近では二人の若者がスノーシューを履いて北側のハマグリ山方面に登ろうとしている。
南側には目指すカケスガ峯が遠くに見える。
近くの高圧線の鉄塔からはかんかんという乾いた音が雪煙りとともに途切れることなく響いている。
どうやら鉄塔に張り付いた雪塊が、太陽に照らされ溶け落ちて鉄塔に当たる音らしい。

5分ほど休んでカケスガ峯目指して登り始める。
駐車場を出発し高圧線の真下にきたところで、すぐそばでドサッという大きな音。
数十メートルも上にある高圧線から落ちた雪の塊が落ちたようだ。
こんなのが直撃したら大怪我か、運が悪ければ死んでしまうと高圧線の直下は走って通り過ぎる。
雪面が太陽の光を受け、きらきらと輝き美しい。

しばらくは前日ぐらいに登った人のトレースをたどり歩いていく。
この辺りは雪面もかたく普通の登山靴でも問題なく歩くことができた。
樹林帯にある木々の枝は雪を纏い幻想的な光景をみせている。
しかし、樹林帯も終わりに差し掛かり登りが急になるとトレースも消え、ひざ近くまである雪をラッセルしながらの登坂となる。
Iさんはワカンを準備していたが、当方に遠慮してか長靴のまま登っていく。
こちらは何もなく登山靴で登っていくが、登れないほど困難というほどではない。
頂上も間近になると、自分たちの後方を来たスノーシューをはいた一人の青年に「ここまで、ラッセルありがとうございました」と挨拶され追い越される。

薄く積もった雪の下はアイスバーン状態。
キックステップでは踏み込めず、アイゼンがほしいところ。
長靴で登るIさんによると風がないからアイゼン無しでも登れるけど、風があるとアイゼン無しじゃ厳しいとのこと。
来年は、スノーシューとアイゼンを準備しようかと思う。

9時46分、カケスガ峯の頂上に到着。
月山や朝日連峰、そして遠くには鳥海山の山影が小さく見える。
風はほとんどなく太陽がまぶしい。
冬山で、こんな好天に恵まれるのは、そうそうあることではないらしい。
それでも、手袋をはずすと風が痛い。
我々を追い越して行った青年は前山にとりついているのが見える。

Iさんにお湯を沸かしてもらって、コーヒーで一服しようとしたところカップを忘れてきたことが発覚。
Iさんのカップに注いだコーヒーを半分、頂戴する。
コーヒーとお菓子で一服していると、一人のバックカントリースキーの青年が到着。
彼は、さほど休憩することもなく滑って下っていった。
我々は30分ほど、休んで下り始める。

下りは早いものだ。
登ったルートを一気に下る。
休憩になしで、昼前には駐車場に到着。
よい、山登りだった。

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