深夜の高速バスで関西へ向かいました
深夜の高速バスで関西へ向かいました
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山形から関西へ夜行の高速バスで旅に出ました。
山形市にある山交ターミナルビルを19時40分に出発して、終点の大阪市の阿倍野橋(天王寺駅前)に明朝の7時56分に到着します。
学生の頃、深夜バスで東京へ行ったときはその窮屈さから二度と使うまいと心に決めたのですが、料金の安さと現地で過ごせる時間の長さにつられバスでの旅を決行しました。
料金は山形市から終点の大阪市あべの橋駅の往復で23,200円と新幹線の半分ぐらいで行くことができます。
しかも、夜に出て目的地には早朝に着くので現地での時間を有効に使うことができるというメリットもあります。

高速バスで関西へ
とりあえず南陽市へ向かう

出発予定時刻の5分前に山形交通のターミナルビルに行くと、ゴールデンウィークのせいもあるためか乗車を待つ客が列を作っています。
自分の席は1号車の一番前の右側の席、すぐ前はドライバーの席です。
「この席は事故ったときは、まずいよな…」などと思いながらも眺めのよい指定席に腰をおろします。
車内は3列シートでリクライニングもかなりできるので普通のバスに比べれば、ずいぶんゆったりしています。
ちなみに側面の窓はカーテンで閉じられ外の景色を楽しむことはできません。(夜ではあるのですが…)
スリッパもおしぼりもお茶もブランケットも、そしてトイレも付いてます。
ルートは山形県の南陽市、小国町を抜け新潟県から北陸自動車道に上り名神高速道へ合流し京都、大阪へと向かうというものです。
どうやらドライバーは二名乗車して交代で運転するようです。
数日前に、関越道で七名が亡くなるという夜行の高速ツアーバスで大事故があったためか、山形駅から乗った乗客の見送りの方が運転手さんに「これ、眠気覚ましの差し入れです」というシーンをみることができました。

道の駅「関川」で休憩
道の駅「関川」で休憩

新潟県の道の駅「関川」で休憩を取った後は照明も落とされ前方の運転席側もカーテンで仕切られ外の景色はまったく見ることができません。
つまりは乗客の皆さんは寝てくださいという状態です。
ほとんどの乗客は席のリクライニングを最大限近く倒して寝ようというモードです。
暗闇の中、目を閉じてエンジンの音と風の切る音を聴きながら道路の段差やカーブで揺られていると、気分はトラックの積荷になったような気持ちです。
高く見える天井と広々とした空間を眺めていると、どうも無駄なスペースが多すぎるような気がしてきます。
いっそのことカプセルホテルのカプセルを積んで、昔の奴隷船みたいに最初から人を横にして運んだほうがよいのではなどと思ってしまうのですが…。
きっと、道交法の関係とかで無理なんでしょう。
自分で運転しているとさほど感じないのですが高速道路は意外なほど、でこぼこしています。
なんとか寝ようとしますが、思いのほか道路の段差やカーブの揺れがありウトウトした瞬間、道路の段差の衝撃で我にかえるといった、ずっとまどろんだ状態で夜は明けました。
とはいえ、いびきをかいて熟睡している猛者の方もいらっしゃいます。
それでも飛行機のエコノミーに12時間、閉じ込められるよりはよほど快適かも。
しかし、やっぱり眠れませんでした…。

高速バスで関西へ
渋滞が始まった

京都駅までは、ほぼ順調でしたが6時10分頃、高槻あたりからゴールデンウィークのためか渋滞が始まりましたが終点のあべの橋駅にはほぼ定刻に到着しました。
料金の安さを加味して考えれば「決して快適というわけではないけど、これぐらいならバスの旅もありだな」といったところです。

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