国立トレチャコフ美術館所蔵「ロマンティック・ロシア」展
国立トレチャコフ美術館所蔵「ロマンティック・ロシア」展
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山形美術館で開催されている国立トレチャコフ美術館所蔵「ロマンティック・ロシア」展を観た。
いつも、混雑がひどいので最終日は避けたいと常々思っているのだが、怠惰な性格が災いしてか、今日もご多分に漏れず展覧会最終日。
美術館には11時ぐらいに到着。
やっぱり混んでいる。
とはいえ、東京の美術館での人気展覧会ほど混みようではないので、まぁ安心。

今回の企画はモスクワにある国立トレチャコフ美術館の所蔵品、72点を展示したもの。
国立トレチャコフ美術館は1851年にモスクワの実業家だったパーヴェル・トレチャコフが自邸に開いた美術ギャラリーから始まった。
1892年には亡くなった弟が収集したヨーロッパ絵画と併せて、そのコレクションをモスクワ市に寄贈。
所蔵作品は約20万点という。
凄いね!

トレチャコフが取り組んだのは「ロシアの芸術家によるロシア美術のための美術館」だという。
そのせいもあり、今回展示された作品はすべてロシアの画家。
正直いえば、今回、展示されたイワン・シーシキン、イワン・クラムスコイ、イリヤ・レーピン、イサーク・レヴィタンといったロシアを代表するといわれる画家たちの名前は初めて聞く人たちばかり。
でも、なんとなく古典主義的な写実っぽい作品が多いんだろうなぁといった予感はあった。

「ロマンティック・ロシア(国立トレチャコフ美術館所蔵)」展

「見知らぬ女」の前の撮影スポット

今回の目玉は「ロシアのモナリザ」といわれる(誰が言ったのだろうか?)イワン・クラムスコイの「見知らぬ女」という、横100センチほどの作品。
貴族のような「タカビーな女!」といった感じの若い女から、上から目線で見降ろされるといった印象の作品。
気品もありきれいな女性だが威圧感を感じる。

全体に万人受けするわかりやすい、誰が見ても「いいな」と思えるような作品が多かったと思う。
奇をてらったものはなく絵というものを素直に真正面から捉えたという感じ。
ロシアの広大な自然や、人物はいずれも写実的で古典主義的なものあれば、時代のせいか印象派やフォービスムの影響を受けたような画も多く、観ていて飽きなかった。
ロシア美術の奥深さをうかがい知ることができるような展覧会だったと思う。


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