「ジョルジュ・ルオー展」を山形美術館で観る
スポンサーリンク
山形美術館:「ジョルジュ・ルオー展」を山形美術館で観る

山形美術館

エントランスのディスプレイ:「ジョルジュ・ルオー展」を山形美術館で観る

エントランスのディスプレイ

山形美術館で開催されている「ジョルジュ・ルオー展」を観に行く。
美術館に到着したのは16時を回った頃。
時間が遅いせいかそれほど、混んでもなくゆっくりとみることができた。
今回は知り合いの方に招待券をいただいたので、入場料はただ。
Mさん、ありがとうございます。

今回の展覧会はルオー・コレクションで知られる「パナソニック 汐留ミュージアム」の所蔵品で構成され、その初期から晩年までの作品が展示されている。
5年ほど前に東京にあるパナソニックの汐留ミュージアムに行ったことがある。
汐留のオフィスビルの中のフロアにある美術館なのだが、パナソニックのショールームや会議室のあるようなフロアを行くのでちょっと微妙な雰囲気。
普通のカジュアルな格好で1階の入り口をくぐると、何となくおよびでないような場違いな意識に襲われる。
(これを書いている2018年5月時点では、ちがうかもしれません…)
その時、観たのはギュスターブ・モローとルオーの展示だった。

若いころの絵を観るとモローの影響を感じるようなものもあった。
重くウエットな絵なのは若いころから変わらないが晩年のほうが色使いは鮮やかになっていく。
黒の太い輪郭線が絵に軽率さを感じさせない重厚な印象を与えている。
モチーフも娼婦、サーカスの道化師、裁判官、キリストに関わる人々といった愁いを感じさせるものばかり。
マチエールをよく見ると、絵具にテカリのあるものとマットなテカリのないものがある。
このあたり、使い分けていたのだろうか?

展示作品の数は多かったが内容は版画の作品と聖書の風景を描いた小品が多かった。
「ミセレーレ」という版画集は戦争とキリストをモチーフにした黒のみを使った宗教画にも通じるような作品。
「流れる星のサーカス」という版画集はサーカスの団員を描いた1938年に発刊されたものだが色彩が鮮やかなのが印象に残る。
ルオーは1958年、87歳で亡くなっている。
宗教画のような絵が多いせいか昔の画家というイメージだったが、1958年というと、亡くなったのはついこの間という感じ。

晩年、ルオーは画商と争った末、自分が死ぬまでに完成できないと思った作品、300点以上を取り戻し消却したという。
この芸術に対する、ストイックさは作品にも表れているのではないだろうか?

東の空に虹を見た(おまけ)

帰りがけに見かけた虹:「ジョルジュ・ルオー展」を山形美術館で観る

帰りがけに見かけた虹

山形美術館へ行った帰りに寄ることが多い古書店の香澄堂書店で、しばし、店内を物色。
しばらくして店を出るとにわか雨。
店を出たばかりで、また、中に入るのも何なので軒先でしばし雨宿り。
5分ほどもすると日差しが現れ、東の空にきれいな半円形の虹が見えた。

おすすめの記事