村山市の甑岳(こしきだけ)に登る。 - 2015年
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村山市の国道13号線沿いにある道の駅「むらやま」から東に見える、最も高くてすそ野を大きく広げる山が甑岳(こしきだけ)である。
バラで有名な東沢公園の奥に山容をいだき、標高は1015.5メートル。
この山を知るまでは読めなかった甑(こしき)とは、古代中国を発祥とする米などを蒸すための土器のこと。
昨年から、ずっと登ろうと思っていた山である。

朝、6時半。
頃合いをみはかり、いつも山に連れて行ってくれる近所のIさんに電話を入れる。
昨夜、電話をもらったことに気づいたのは零時をまわった頃だった。
きっと、山登りのお誘いかなと思いながらも零時過ぎに電話するのは、さすがに申し訳ないので昨夜は、朝に起きてから連絡しようと思ったのだ。
電話すると「今、甑岳に登っているところ。昨晩は、急に思いついて甑岳に誘おうと思ったんだ」とIさん。
実のところ今日あたり、自分も村山市の甑岳に登ってみようかなと思っていたところだった。
Iさんが、同じようなことを考えていたことに驚き、うろたえながら早々に電話を切る。
聞いてしまったからには、同じ山に登るの何だかなあ、などと思いながらも折角の好天を逃すのももったいないので、朝食をかきこみ、いそいそと山登りの準備をする。
そんな訳で久しぶりに、一人で登る山行となった。

自宅を7時半に出て、途中のコンビニで食料を買い込み幕井コースと言われる甑岳の定番ルートの登山口近くに到着したのは8時半ぐらい。
甑岳は昨年、幕井コースの登山口の近くまで行ったことがあるので、迷うこともなく登山口に向かう林道わきに駐車する。
周りには3台の車が止まっていた。
林道をしばらく歩き、跳木場(はねこば)という、小さな沢にかかる橋のある場所に着いたのは8時5分ぐらい。
ここまでは軽自動車なら入ってくることができるみたいで5、6台の軽トラックや軽自動車が止まっている。
明らかに山菜取りが目当ての人たちだ。
ここから先は登山道になる。

登山道は、しっかりと整備され初めてでも迷うことはない。
標高の低いところでは何人もの山菜取りの人を見かける。
あちこちではカタクリの紫の花が咲いている。
栗林を抜け、しばらく行くと岩神コースやハチカ沢コースとの合流地点に到着。
時間は10時前。
「山頂広場まで1200メートル」の標識があり、ここからは稜線を歩くコースとなる。
視界が開け気分がよい。
たむしばの花が咲き、落ちた花びらが登山道を白く染めている。

30分ほどで山頂広場に到着すると一人の青年が、休憩中。
標識に近寄ってみると「標高1,004メートル。山頂まで380メートル」とある。
「えっ、頂上じゃないの?」とつい独り言が漏れる。
それを聞いた青年からは「頂上は、もう少し向うなんですよ」と声をかけられる。
「せっかくなので山頂に行ってきます」と言い、先に向かう。
5分ほども歩くと山頂到着。

途中には、大きな雪渓が残っていて春山の趣を感じさせる。
周りは木が茂って視界も悪く三角点と山頂の標識があるのみ。
そろそろ、戻ろうかという頃50代であろうオジサンの二人組とすれ違う。
写真だけ撮って、山頂広場に戻ることにする。
山頂広場には先ほどの青年の姿はなく60代であろうオジサンが一人で休憩中。
「甑岳は山形の1,000メートル越える山で、雪が解けたら一番早く登れる山なんだあ」と声をかけられる。
山頂広場の標識の隣には金属のプレートが設置してあり「星雲の志 -北方領土の先覚者最上徳内翁立志の地-1986年4月村山青年会議所10周年記念」とある。

西側には葉山が雪をまとった山容を見せ、その奥に月山の稜線がわずかに姿を見せている。
眼下には村山市内、手前の東沢公園から奥にある葉山の山すそまできれいに見渡せる。
30分ほど休憩して2人の登山者を残し山を下ることにする。
時間は11時30分。
幕井コースの分岐まで来たところで、当初の予定を変更して岩神コースで下ることにする。
岩神コースは幕井コースより大廻のルートで登りなら1時間ぐらいよけいにかかるらしい。
幕井コースの分岐からすぐの場所には見晴台がある。
霞が晴れ、青空が広がりきもちがよい。
この先はけっこう、きついアップダウンの坂が数箇所ありロープが張ってある。

12時25にハチカ沢と岩神コース分岐する広場に到着。
このあたりのルートは土がこんもりと盛られた土塁の上をあるく道が続き歩きやすい。
標識には防火帯とあるが、人の手によって作られたものなのだろうか?
だとしたら、大変な労力だ…。
30分ほど歩くと太平山山頂の標識。
さきほどまでいた甑岳の山頂がきれいに見える。
太平山山頂から数分で貉頭(ムジナカブ)に到着。
貉頭(ムジナカブ)とは大きな岩のことを言うのだろうか?
ここからさきは、これまで整備されていた道がだんだんと悪路になっていく。
倒木も多く目印になるピンクのテープがないと迷いそうな道で、整備しなければやぶをこぐようなルートになるのではないだろうか?
この後、20分ほどで岩神山山頂着。
周辺は木や草が茂り見晴らしもよくない。
特に何もない山頂。

この後は急斜面を下るルートがずっと続く。
枯葉が厚く積もって、かなりスリッピー。
疲れているところに、この急な下りは結構、足に堪える。
13時40分、岩神コース登山口に到着。
ここからは、整備された林道になり駐車場まで10分ほど。
翌日は久しぶりの筋肉痛。

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