山形県 県民の森から白鷹山に登る - 2014年11月
県民の森から白鷹山に登る - 2014年11月
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山形市の西にある県民の森(山形市門伝の大平)から白鷹山に登った。
標高は994メートル。
またの名を虚空蔵山ともいう。
山形市の西側、南陽市と山辺町と白鷹町の境に位置する。

10時ぐらいに家を出て山形市の西にある県民の森を目指す。
天気は晴れ。
富神山を越え坂道を登ったところにある展望台で写真を撮る。
眼下に広がる山形市内は霧に沈み東側には奥羽山脈が薄らと山容を見せている。
で、県民の森の駐車場に着いたが、ここで「さて、どうしたものか」と、はたと佇んでしまった。
白鷹山は「県民の森」から登るんだという漠然とした思いでここまで来たが、どうも登山口らしきものが見当たらない。
あらためて地図を見ると、登山口はこの先にあるらしい。

往々にして、初めての山というのは登山口を探すまでが大変だったりする。
あらためて車に乗り込み「県民の森」の奥を目指す。
地図を見ながらこの辺りかなと思った付近には仙台ナンバーのクルマがたくさん駐車してある。
クルマを降りて登山靴に履き替えていると、近くで習志野ナンバーのインプレッサに乗った、3人の幼児を連れた女性二人組も登る準備をしている。
そうこうしていると、十人ほどの登山者がぞろぞろと道を下ってきた。
どうやら、ここで間違いないようだと思いながらアスファルトの坂道を登っていく。

登山口の標識を見つけてからは、迷うことなく登っていく。
日陰には所々、雪がある。
標識から歩き始めて10分ほども行くと水場がある。
水場からすぐのところには高圧線の鉄塔が立っていて眺めがよい。
ウインドブレーカーを脱ぎ、袖をまくった山シャツの格好で歩き始める。
気温は高くないが、体からは汗が流れ始める。
木々の葉が落ちて、見通しが効き景色がよく見える。
北側の斜面には雪が残っていて、今の季節でないと見ることができない光景が広がっているのがうれしい。
柔らかな日差しも気持ちがよい。
登り始めて30分もすると勾配も穏やかになり、さらにしばらく行くと左側が整備された広い遊歩道、右側が一般の登山道といった風に道が分かれる。
おそらく、最後は一緒のところに着くのだろうと思いつつ、右側の登山道を歩いていく。
途中からは山の北側斜面をトラバースするような感じだが、さして危険はなくブナの枯葉が積もった道をのんびりと歩いていく。
二組の登山者とすれ違う。
一組は老夫婦、もう一組は若い女性の単独行。

登山口から歩き始めて、およそ1時間弱で白鷹山の頂上手前の階段に到着。
この石の階段、一段一段のステップが短く、すごく歩きにくい。
途中からは横向きで登ることにした。
階段を5分ほども登ると頂上に到着。
虚空蔵菩薩を奉った古びたお堂がある。
簡単にお参りを済ませ、目的地の国土交通省のレーダードームのあるピークを目指す。

今いる山を下って登るというコースが奥のほうまで見渡すことができる。
10分ほど歩くとアスファルトの道路に出て、ここを1分も歩くとレーダードームに到着。
この山は何という山なのだろうかと思ったが、ここも白鷹山になっているようだ。
辺りは白鷹スカイパークとなっていてパラグライダーといったスカイスポーツが楽しめるらしい。

奥の景色のよい場所に設置してあるベンチに腰掛けて昼食とする。
景色はいいが、風が強い。
眼下には白鷹の町並みや最上川のうねうねとした様子が見える。
すぐ手前は、パラグライダーの離陸する場所になってるようだ。
足を投げ出し、ザックからコンビニで買ったオニギリとカップラーメンを取り出しガサゴソとしていると60代と思わしきオジサンが一人で登ってきたのでベンチのスペースを空ける。
オジサンは傍に腰を下ろすと「今日は長靴を履いてきて正解だった」と話しかけてきた。
どうやらオジサンは県外の人らしい。
オジサンと世間話をしていると、30代? のご婦人から「さきほどは、どうも。チビたちはおいてきました」と声をかけられる。
登るときに幼稚園児のような3人のちびっ子たちを連れて登ろうとしていた女性二人組みの一人だった。
もう一人の女性はちびっ子と一緒に留守番することになったらしい。

山や付近のことなどを話しながら、オジサンと一緒に昼食を摂っているとバンに乗った5、6人の集団がどやどやとやってきた。
そろそろ、昼食を終え帰ろうかという頃、彼らは目の前の広場に大きな荷物をほどくと、パラグライダーらしきものを広げ始めた。
飛び立つシーンを観たかったが、あまりのんびりもしてられないのでおじさんを後に残して帰ることにする。
時間は13時半ぐらい。

帰りは、来た道をそのまま戻るが、途中、虚空蔵堂付近を見て回る。
奥にある立派な建物は社務所だろうかと思って近寄ってみたら「白鷹山休憩舎」と書いてあった。
なかは、どうなっているのだろうとドアを開けようとしたら鍵がしてありみることはできない。
休憩舎の裏には立派なトイレがあったが冬期間中は使用できないようだ。

登るときは途中から斜面の北側の細い道を来たが、帰りは南側の整備された道を行く。
ブナの枯葉がふかふかし、午後の日差しもぽかぽかして気持ちがよい。
道が気持ちよいので、そのまま道なりに行くと登り始めた場所とは違うところに出るので要注意。
14時半過ぎには無事、駐車場に到着。
手軽に登れる山なので、運動不足解消のためにも時々登ってみようと思う。

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