東京都現代美術館で『ゼロ年代のベルリン』を観る
東京都現代美術館で『ゼロ年代のベルリン』を観る
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辺りには深川丼の看板

とくに何のリサーチもしてなく、なんとなく国立近代美術館に行くか東京都現代美術館に行くかで迷ったのですが、国立近代美術館へは3回ほど行ったことがあるので今回は初めて東京都現代美術館へ行ってみました。
場所は地下鉄半蔵門線の清澄白河駅で降りて歩くこと10分ぐらい。
このあたりは下町の深川と呼ばれるあたりで、もんじゃ焼きや深川丼の看板をあちこちで見かけます。

特徴的なエントランス

長~いエントランスホール:東京都現代美術館で『ゼロ年代のベルリン』を観る
長~いエントランスホール

美術館には11時前ぐらいに到着。
ここは1995年に開館した比較的新しい美術館で長~いエントランスホールが特徴の建物の設計は、公共の美術館を多く手がけている柳澤孝彦。
受付でチケットを購入しようとするとオネエサンからは「展示物の入れ替えのために常設展は展示していませんが…」のアナウンス。
「えっ、常設展は観れないんですか?!」
何事も事前のリサーチは大切です。
一瞬、今回はあきらめて出直そうかなと真面目に思いましたが何とか踏みとどまって企画展だけでも観ることにしました。
そのかわり、次回、来館した際はチケットの半券があれば半額で常設展が観れるそうです。
とはいっても、その次回がいつになることやら…。

ゼロ年代のベルリン

企画展は「ゼロ年代のベルリン」です。
要は2000年から2009年までのベルリンで活躍する現代美術のアーティストの作品が中心の展覧会です。
ベルリンは現代美術を語るときアイコンともいえる象徴的な都市になっていますが、なぜかしらん?
展示室は常設展が観れない影響なのか見学者はあまりなく、のんびりと観ることができました。
なかではミン・ウォンというシンガポール出身の作家とフィル・コリンズというイギリスの作家の映像作品が気になったかなぁ・・・。
ふと思えばこの手の映像作品というのは、シュールレアリスムの盛んだった1920年代からダリやルイス・ブニュエルの『アンダルシアの犬』などがあったことを考えれば現代美術といっても、決して新しい表現方法ではないのかもしれません。
ただ、映像作品というのはちゃんと観るには時間が掛かるし、ほとんどが作品の途中から観て、また最初のほうを観ることになるので少々、厄介です。

最近の現代美術をウリにしている美術館に行くと天井のものすごく高い展示室が一つはありますが、ここも例外ではありません。
作品が大きくなるから展示室も大きくなるのか、展示室が大きくなるから作品も大きくなるのか?
こういう床の広さのわりに天井の飛びぬけて高い空間は展示室自体がすでにインスタレーションとしての作品のようです。
ここにはイザ・ゲンツケンという人の高層ビルをモチーフにしたオブジェが数点、展示してあったけど、これ全部で一つの作品なのかも…。
常設展が観れなかったので十分、堪能したという気分でもないですし、何かしら見逃したような気がするせいもあって、あっさりと見終わったという印象です。
現代美術の展示を見て、よく思うのは「こういう作品って、300年や500年後にも芸術として評価されているのかしらん」ということです。

散歩気分で歩くのがいい

屋形船が下町風情をそそる:東京都現代美術館で『ゼロ年代のベルリン』を観る
屋形船が下町風情をそそる
東京スカイツリーが見えた:東京都現代美術館で『ゼロ年代のベルリン』を観る
東京スカイツリーが見えた
たまには贅沢:東京都現代美術館で『ゼロ年代のベルリン』を観る
たまには贅沢

最後はシメにミュージアムショップを物色。
書籍やグッズなど品数は多いけどあまり個性は感じられません。
帰りはちょいとばかり下町風情を味わおうと思い、昼食に鰻重を食べてブラブラとJR錦糸町駅まで歩いて散歩気分です。

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