山形美術館で「椿 貞雄展」を観る
山形美術館で「椿 貞雄展」を観る
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椿貞雄という名前は初めて聞いた。
椿貞雄は明治29年に山形県米沢市で生まれる。
洋画家を目指すために18歳で上京。
そして岸田劉生に師事した。
なるほど、劉生の「麗子」を思わせる作品が多い。

「愛情の画家」といわれただけあって家族を描いた作品が多く、晩年の作品は、孫たちを描いた明るいイラストのような画風になる。
高橋由一ばりの鮭をモチーフにした油彩を見たときには「なるほど、むかしの日本の洋画家はみんな荒巻鮭を描いたんだねぇ」と思った。
そういえば高橋由一も山形にゆかりのある画家で、明治時代初期に山形県令の三島通庸の依頼で県内の道路などを写生している。
個人的には劉生に師事する時に、観てもらったという「道」という作品が最も印象に残った。
ゴッホのような太陽が描かれた作品で決して明るくはないがパワーを感じる作品だった。

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