フランシス・リーマン・ロブ・アート・センター所蔵品展を山形美術館で観る
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ヴァッサー大学の付属美術館

山形美術館で開催されている「フランシス・リーマン・ロブ・アート・センター所蔵品展 - パリ→ニューヨーク20世紀絵画の流れ」を観ました。
フランシス・リーマン・ロブ・アート・センター(Frances Lehman Loeb Art Center at Vassar College)はアメリカニューヨーク州にあるヴァッサー大学の付属美術館です。
ちなみに、この大学は昔、セブンシスターズといわれるアメリカの良家の子女が集まる七つの名門女子大の一つだったのですが今は男女共学になってるそうです。

ビッグネームの作品も多数展示

この企画展のサブタイトルは「パリ→ニューヨーク20世紀絵画の流れ」というものです。
という訳で、展示されている作品は20世紀初頭のパリで活躍していたピカソやセザンヌをはじめ、ハドソン・リバー派と呼ばれるアメリカの写実的な風景画、アーサー・ダヴやジャクソン・ポロックなどの抽象画、そしてモダンアートといわれる最近のアンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンシュタインなどビッグネームの作品も多数展示され見応えがありました。

アメリカの施設の所蔵品展なので、当然ながらアメリカの作品が充実していたと思います。
抽象表現主義の絵もかなり多く展示の三分の一ぐらいは作家のサインがなければ、どっちが上で下かわからないような絵です。
思ったのは、誰が見ても「いいな」と思う美術作品というのは、やはりわかりやすい具象的な作品ではないでしょうか?
一般的に抽象画やモダンアートは学習や経験など、知識の眼があってこそ評価できますが、本能だけで「いいな」と感じるのはなかなか難しいものです。
こうした19世紀末から20世紀絵画の流れをみていくとキュビスムが打ち破った美術の常識の影響の大きさは計り知れないものがありますねぇ。
そうした意味では、「アヴィニョンの娘たち」を描いたピカソはやはり偉大ですなぁ…。

ちなみに個人的に興味を持って観たのはジョージア・オキーフやバルテュスなどでしょうか。
一つの色の広がりでキャンバスが覆われている「オールオーバー」な抽象表現主義の作品については「面白い作品ですね」とはいえても「素晴らしい作品ですね」とは言い難い自分がいるのでした。

今回、常設展の吉野石膏コレクションを観て、以前と変わったというか、工夫したなと思ったのは作家の写真と簡単な経歴が説明してあるプレートが作品の脇に取り付けてあることです。
ちょっとしたことですが、こういう気の使い方が大切です。

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