山形美術館で『北大路魯山人と岡本太郎展』を観る。
山形美術館で『北大路魯山人と岡本太郎展』
スポンサーリンク
エントランスのパネル:山形美術館で『北大路魯山人と岡本太郎展』
エントランスのパネル

山形美術館で開催されている『北大路魯山人と岡本太郎展』を観てきました。
行く前は魯山人と岡本太郎の組み合わせにやや違和感を感じていたのですが、魯山人は岡本太郎の祖父(書家)の内弟子で太郎とも親交が深く会うたびに悪口を言い合う親戚のような仲だったようで、二人を交えたイベントについての展示などもあった。

最初の展示として紹介されていた実験茶会という企画は面白かった。
実験茶会は1995年に岡本太郎が亭主となり彼のアトリエの庭で開かれた茶会で客人は魯山人をはじめ芥川也寸志、丹下健三などそうそうたるメンバーが集まった。
かみしもを着た太郎はコンクリートブロックで作った炉にアルミのやかんで湯を沸かし茶をすすめた。
懐石に当時はなじみのない生肉のタルタルステーキがだされるなど型破りのものだったらしい。

やはり今展示のメインを飾るのは岡本太郎の『明日への神話』という作品だろう。
原爆が爆発する瞬間をモチーフにした縦5.5メートル、横30メートルの巨大な絵で、それは圧倒的なエネルギーを発していた。
文字通り芸術は爆発である。

左から、太郎の父・一平、太郎の母・かの子、魯山人、岡本太郎:山形美術館で『北大路魯山人と岡本太郎展』
左から、太郎の父・一平、太郎の母・かの子、魯山人、岡本太郎

岡本太郎というと、ややイロモノ的な目で見ていたのですが、やはり芸術家なんだと再認識させられた作品だった。

グッズの販売コーナーでは魯山人のイミテーションの器と一緒に本物の器なども販売していた。
価格が100万円とか200万円のものもあり、一体、こういう場所で買う人がいるんだろうかなどと思いながら、自分がもし購入するならなどと妄想にふけり品定めをする。
ちょっといいなと思う器に200万円などという正札がついている。
こうしていると、お金の価値がわからないのか、器の価値がわからないのか、両方判らないのか、自分がわからなくなるような感覚に陥る。

スポンサーリンク
おすすめの記事