青森県立美術館で「工藤甲人展 ~夢と覚醒のはざまに~」を観てきた。
前日、岩手県の一関に泊まったこともあり、以前から見たいと思っていた三内丸山遺跡と青森県立美術館がある青森市へとクルマを走らせる。
当初は三内丸山遺跡を観たついでぐらいに考えていたが、これがよかった。
場所は三内丸山遺跡のすぐ隣にある。
原野にポツリとある感じ。
外から見た純白の建物は何かを予感させるには十分な雰囲気を醸し出している。
設計は青木淳氏。
夕刻に照明がついたらきっときれいなんだろうなという感じの飾りが壁面を飾っている。
これまで、いろいろな美術館を見たけど建物の造形としての美しさはピカイチである。
入館して、いきなりビックリするのは最初のエレベーターの仕掛けである。
玄関を入ってチケットを買おうとすると係りの人からは「エレベーターで下に降りてください」といわれ、いわれるがままにエレベーターに乗ると入った側と反対の壁側にもドアがあり降りるときはこちら側から降りるというギミックである。
当日は、青森県出身の日本画家「工藤甲人」の企画展をやっていた。
「そのままジェネシスやYESなど、昔のプログレッシブロックのCDジャケットになるなぁ」などと感想をもちつつ作品に見入ってしまった。
常設展にも数は多くないがアッという作品が展示してある。
中でもシャガールが描いたバレエ〈アレコ〉の舞台背景画は圧巻。
この作品が展示してあるホールに足を踏み出したとたん、そのスケール感に圧倒され思わず笑ってしまった。
また、奈良美智の巨大な犬のオブジェ「青森犬」にも思わず笑みが・・・。
美術館内部の造形もすばらしいが、やはりというか、まるで迷路のような館内は、途中で出口へどうやって出るのかわからなくなってしまった。
それと受付やら見張り番やらの女性スタッフが、やたら、たくさんいたような気もした・・・。
館内は外観同様白で統一されている。
撮影禁止だったのでトイレだけ、写真に撮ってきた。
トイレも白で統一され美しい。
青森に来たなら必見の美術館ではある。
ほぼ、日帰りのツアーでとってもよく走った(クルマが・・・)一日でした。