映画『サイドウェイ』を観る
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これは傑作!

先日、東京へ向かう新幹線の中、パソコンを使って映画『サイドウエイ』を観た。
さほど期待していなかったのだが、これがめちゃくちゃ、よかった。
いや、ホントに!
登場している俳優も地味だし、ストーリー自体も地味なものだが、明るく笑える上質な大人のロマンチックコメディーに仕上がっている。
大人の青春映画というのも、矛盾したような言い方だが、そうした趣もある。
派手なアクションや金のかかったCGはいらないから、こういう、脚本や演出で勝負した映画が観たいんだよねぇ…。
監督はアレクサンダー・ペイン。
あまり知らない監督だが、今後、要注目である。

主人公の自分探しの旅に付き合うような映画

主人公はサンディエゴに住む、うだつの上がらない小説家志望の教師マイルス。
そして親友で結婚を控えた女好きのジャック。
この中年男二人組みがジャックの独身最後の記念に、ワイン好きのマイルスの発案でサンタバーバラのワイナリー巡りの旅に出かける。
独身最後という二人の旅は必然、はめをはずしたものになる。
マイルスは訪れたレストランでマヤというワイン好きの魅力的な女性と出会い、彼女に自分は作家だと言ってしまう。
いつしか、この旅はマイルスの人生を見つめなおすものとなる。

舞台はカリフォルニアのワインの産地

サンタバーバラはロサンジェルス近郊のワインの産地。
このロケーションがいい。
太陽の日差しが、明るく輝いている。
ロードムービーかといわれれば、ロードムービーとも言える。
という訳で主人公たちと一緒に旅行した気分も味わえる。
ワインの薀蓄もあって、少しばかりスノッブな気分にもなれる。
ワインの好きな大人なら必見。
そうでない大人も必見!
子どもは見なくてもよろしい。

経験を重ねた大人なら、きっと共感する

大人なら、主人公が人生を見つめなおす旅となる過程には共感する人も多いだろう。
多分、今年見た映画の中ではいまのところナンバーワンである。
というか、これまで見た映画の中でも、かなり上位に食い込む作品である。

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